新型コロナ急増ですが・・・
久しぶりにこのブログを書いています。
色々、書きたいことを書いてみようと思っていましたが、日々何かと忙しく、前回から1か月が経ってしまいました。
私の医院のように、多くの新型コロナ患者の対応をできないところですら、新型コロナ患者が急増したために忙しくなっているということは、実際にあります。
国の偉い方々は、新型コロナに対する医療現場のことを知らなさすぎる、と思われてなりません。
重症患者の対応をしている救急病院から、末端の開業医まで、実際の状況を見て、現場の声に耳を傾けてはいかがでしょうか。
岸田総理には、「聞く力」があると、アピールしていたと思いますが、最近はどうなったのでしょう。
本日、東京都の小池百合子知事は定例記者会見で、都内の保育園や幼稚園、小学校で新型コロナウイルスの感染者が出ても、クラスター(感染集団)にならない限り濃厚接触者を特定しない方針を明らかにした、とのニュースがありました。
今まで、保育園で感染者が出たら、そのクラスの子、ほぼ全員が濃厚接触者となり、すぐに登園禁止となって、その保護者も仕事ができなくなっていました。
小学校や学童保育でも同様だと思います。
まさに、東京都のような対応が求められているのですが、国がまず積極的に発信できないのはどういうことでしょうか。
国や分科会は、抽象的なことばかり述べて、具体的な対応は、それぞれの自治体に任せるのでよろしく、ということになっていないでしょうか。
ただ、参院選の結果をみても、それでも支持されるのですから、国の偉い方々には、それでいいと思われるのも仕方ないのかもしれません。
しかし、色々な意見があり、将来のことも分からないので、はっきりしたことを発信できない、というのと、ある時点で政治的な決断をするということは違うと思います。
また、情報もうまく伝えられていないと思います。
新型コロナに感染し、また感染が疑われるものの病院に受診できず、困っている方が、全国で非常に多数います。
実際の感染者数は、現在、報道している人よりどれだけ多いのだろうか、何倍にもなっていないだろうか、と思います。
若くて基礎疾患のない軽症・無症状の新型コロナ陽性者で、ワクチン3回接種済の方は、ほとんど重症化することはありません。
塩野義の新型コロナの新薬承認も見送りとなり、既存の抗ウイルス薬は重症化する恐れのある人にしか使用できません。
つまり、上記のような人は、ドラッグストアでも購入できる解熱剤や咳・痰の薬を飲みつつ、自宅で療養するしかないのです。
そのことを十分伝えられていないために、発熱してパニックとなり、医療機関に殺到するため、医療崩壊に近い状況になっているのだと思います。
国には、そのようなことを十分に伝えられる人はいないのでしょうか。
私の情報収集力不足なら申し訳ありませんが、専門的な知識のない誰もがそのようなことを分かりやすく知ることができるようにしてほしい、また、現状に即した対応指針を早急に示してほしいと、切実に思っています。