読書の秋です

最近は、結構涼しくなり、秋らしくなってきました。

私は運動もしますが、読書も好きです。

 

今日、久しぶりに一冊読み終わりました。

遅ればせながら、伊坂幸太郎さんの「ホワイトラビット」という本です。

以前から、伊坂さんの本は面白く、大体読んでいます。

 

軽妙な語り口で、登場人物同士の会話はテンポよく、気軽に読み進めていけます。

全体に、かなり軽い感じで、エンタメ的な要素が強いのですが、その中に、かなり本質的な内容も含まれており、いつも感服しています。

 

レ・ミゼラブルという、いわば古典的な本の内容を、登場人物が、軽い感じで話すことで、重い感じでなく、なるほど、と受け止めることができます。

星の光が届くのは、かなりの年数を経た後で、今星の光をみているが、実は今その星は爆発してなくなっているかもしれない、そうした時の流れから見ると、人間の一生は何と一瞬ではかないものか、しかし、その中で、生を受け、いろいろなことがあって、死んでいくということが、分かりやすく伝わってきます。

 

いろいろなことがある、というのは、一言でいうと簡単ですが、本当にある程度の年齢の人は実感することだと思います。

本当に、いろいろなことがあるのですが、それを何とか乗り越えて今がある、そしてこれからも何とか生きていく、生きていかねばならないのだと思います。

 

若い人から、年輩の方まで、一度伊坂さんの本を読んでみてはいかがでしょうか。

それぞれの年代で感じることは違うでしょうし、一度読んで、10年、20年後に読むとまた違うかもしれません。

 

その他にも、すごい作家さんは数え切れないほどいます。

「本って本当にいいものですね」、と映画評論家の淀川さんのように思います(若い方は分からないでしょうが…)。

本を読むことで、心が豊かになり、成長することができます。

あまり読んでいない人、漫画ばかりの人もぜひ一度読んでみることをお勧めいたします。